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2018年 10月 21日
流れる時間と流れた時間
週末に時々使うこのデミタス・サイズの コーヒーカップ。 おそらくは... ではあるが、数十年前にタイ航空の ファーストクラスで使われていたものだ。 なんでそのカップがあるの? というと、「物には来歴があって それとともに過ごす時間がある」 ということをふと考えてしまう。 物自身にとっては、数奇なことで こうして使われているのであって 物は、その周りを流れる時間と 流れた時間を静かに見つめ続けて きたのだろう。 これを購入したのは35年前。 東京都下の、古道具屋さんで 軒ざらしのほこりっぽいワゴンの中に 100円のシールがついていた。 よく見ると、きちんと金線が お皿の周囲にも巡らされていて タイのかの地の黄金のパゴダを ちょっと思わせるようなデザインで ぐるりとタイ航空のエンブレムが 取り巻いている。 散歩の途中でこれを見つけて 手にしてみた私に つれあいは面白そうに 「それがほしいの?」と笑った。 「うん」 「いくらなの?」 「100円だって」 「へ?そうなんだ。 でも、これ誰が持ち込んだんだろう。 きっと旅のついでの思い出に 食器を失敬してきたんだな」 「巡り巡って、今はここにあるわけね。 でも一客しかない」 「いいじゃん、それでも」 数回の引っ越しを生き延びたカップ。 私は、この会話の思い出ゆえに 捨てることをずっと躊躇し 今に至り 週末に濃く淹れたコーヒーを飲む。 濃い苦い思い出も よみがえらせながら。
by windtalker2008
| 2018-10-21 08:11
| 徒然
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