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2012年 05月 05日
連休を利用して
わずかばかりの鉢物の 植え替えや手入れをしました。 その中に、ついに力つきた 4年前に薔薇をこよなく愛する恩師から クリスマスにいただいて 大切にしていた デリシャス・ムードがありました。 引越しにも耐えて 昨年はもともとは白の花弁に あわいピンクをさした花だったものが だんだんピンクが全体に強くなり 初夏から夏の終わりまで 房咲きで すばらしい花と優雅な甘い香りを 楽しませてくれた思い出に ありがとうと大きな10号鉢の 後始末をしました。 そのとき、なぜだめになってしまったか 理由がわかったのです。 びっくりするほど大きな虫が すっかり薔薇の根を食い荒らして 丸々と太って土の中から 顔をだしました。 コガネムシの幼虫たちでした。 完全に無農薬で 傍にクローバーの鉢植えを置いて アブラムシ対策をしていた程度 でしたから しかたなかったのかもしれません。 アブラムシが大発生したときは 鶴首のノズルから 水をほとばしらせ、 一枚一枚葉の裏を ていねいに毎朝洗って 根気よく撃退していました。 今年のとりわけ厳しい冬を越して いつものように赤い小さい みずみずしい若葉をふたたび つけてくれたとき 本当にうれしかったのに それを無残にも打ち砕いて これごちそうとばかりに むしゃむしゃと堪能していた 自然の鎖のひとつに ちょっと恨み節のひとつも こぼしたくなります。 ちょうど私がひとつの大きな 試練の渦中に あったときに みるみると弱り力尽きて しまったのを目の当たりにして 自分の心まで いっときは折れてしまったような こころもちでした。 片付けているとき 「あっ!」と思った次の瞬間 枯れ枝の乾ききったとげが 私の左手にふた筋の 名残りを惜しむ傷を 残しました。 花わかれのしるしを 目にしながら 美しく幾つも花開き 私に語りかけてくれた 花々のその表情を 今一度 思いだしていました。 ありがとう。
by windtalker2008
| 2012-05-05 05:45
| 徒然
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Comments(2)
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londonphoto at 2012-05-06 08:13
大事にされていたバラへの愛情がとてもよく伝わってきて、紡ぎ出された言葉の優しさと美しさと共に心に沁みました。
また素敵な花と出会えるといいですね。 美しい文章をありがとうございました。
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windtalker2008 at 2012-05-06 18:00
つたない一文をお読みいただき、ありがとうございました。
花はながめているだけで心なごむのを感じます。道端にいっしょうけんめいに咲く小さな野草も、丹精された観賞用もひとしくほほえみを プレゼントしてくれますね。 散歩をしながら花を探すのもいよいよたのしい季節になりました。
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