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2017年 12月 10日
心をこめて
今年、20数年、およそ9年と 長く営業していたたくさんのひとに 愛されたお店 そして私が大好きだったお店が 2店、いったん幕を閉じた。 ひとつは横浜・反町に もうひとつは、東京の世田谷にあった。 たくさんのおいしいご飯とお酒を 味わわせてくださった感謝と ごいっしょできた方々のことを あれこれと思い出す。 横浜・反町のお店は Facebookでクローズを知ったとき とても残念なことがあった。 店舗の営業用のFBは 不特定多数の方が書きこみできる。 明らかに誤解だと思う お店に対しての攻撃的な コメントがトップにあった。 深夜にお店に入って 食事をオーダーしようとしたら もうフードのラストオーダーは 終わったを言われ それでも数品出してもらったという その女性は、カウンターに なったキッチンの中で別の男性が 火を使い出したのを見て 「本当は料理は出せるのに 私には出さなかった」と 憤懣やるかたない言葉のつぶてを 気持ちのままぶつけていた。 深夜の空腹ほど辛いものはないから その気持ちはわからなくもないが もう少しいろいろ聞いてから 書いてほしかった。 おそらく男性のスタッフは 自分の賄を自分で 調理していたのでは?と思う。 このコメントが明らかに誤解によるもの そして、なぜ第三者の私が 誤解だとわかったかは FBから、そのコメントがいつまでも 削除されずにそのままとされているから。 おそらくお店のスタッフや オーナーの方は 言葉書き連ねて、お詫びするより すでにお店も閉店してしまった後とて 削除もせずにそのままに 書いたひとに「もういちどちょっと お目にする機会とお気づきがあれば」と 残しているのだと思った。 賄といえば 今にふりかえって、心から お詫びをしたい かつての至らない自分の恥ずかしい 思い出がリアルに蘇ってしまい その場でぐるぐると来年の干支ではないが 犬のように走り回りたくなるほど とりかえしのつかない思い出がある。 かつて勤めていた場所からほど近い 大好きだったお店に あるシェフとお弟子さんの女性が キッチンの中でかいがいしく お仕事に励んでいらした。 私はお料理、お酒もさることながら おふたりの手が動き、さばき 一皿に生まれ変わる様子を 見るのが何よりも楽しく感嘆した。 あるとき、おいしそうな賄を こしらえていらしたときに遭遇し 今思えば本当にあのときは すみませんでしたという大バカを 私はやらかしてしまった。 賄を自分から食べさせてほしいと ずうずうしくねだったのだ。 咄嗟に浮かんだ困惑された表情を 今も思い出せる。 そして上司であるシェフに そっと相談してくださった。 その賄は、結局その夜の私にとって ほんとうに美味な一皿の至福を もたらしてくれた。 メニューにはない特別な一品。 そのときの無礼を もういくら詫びたとしても 遅きに失している。 特別に食べさせてもらえた賄を 自分の特権のように誤解して その日の賄が、せっかくこしらえたものが いくらお客さんとはいえど 供されてしまっては 空腹をきっとがまんしてシェフたちが お仕事を続けられたのだろうと そういう想像力すら働かない どうしようもない困った人だった自分。 痛恨の極みを「あ!」と 自分で気づくまで どれだけの時間を要したのか... 無駄に長生きだけは したくないものだと思う(恥) おもてなしは ことばほどに ふわりとやわらかさだけを たたえていることばではないと思う。 真剣勝負の気持ちがこもっていたり こだわりや よろこんでもらいたいという ひとが出会うと 感動をもらえるあれやこれやが つまっている。 もてなされる方になったとき そのままに たのしみ、受け取れるように なれるには、年季もスマートさも 必要だから ああ~だめだだめだうだうだぐだぐだと またしても犬のように ぐるぐると考えて ひとり赤面、ひとり反省。 来年こそ成長を期して。 その節は すみませんでした。 嗚呼
by windtalker2008
| 2017-12-10 14:14
| 徒然
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