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2014年 12月 29日
バレエとShere(スフィア)
FRAUという お洒落な雑誌があって 10年くらい前に 歌人の穂村弘氏が連載のコラムを 持っていた。 私は彼のうたや、エッセイが とても好きで、 徹頭徹尾、彼のテイストだと 若干人生に 辛さを感じなくもないけれど 共感すること おびただしいのが 本当のところ。 その一編『もうひとつの時間』からの 以下は引用です。 数年前のこと。 東京駅の新幹線ホームで、髪の毛をお団子にしたバレエっぽい格好の 少女を数人みたことがある。 どこか公演にでも行くのか、或いは逆に地方都市から週末のレッスンに 通っているのだろうか。全員が10歳前後なのになんだかかっこいい。 不思議なことに子供に見えないのだ。 私はじっと見つめてしまった。 ぼんやり疲れた大人たちが佇む殺伐としたホームの景色のなかで、 少女たちの周囲にだけくっきりと、もうひとつの幻の世界があるように 感じられる。 勿論、彼女たちはその場で踊っているわけではない。ただ立っているだけだ。 それにもかかわらず、背筋の伸びた姿勢と眼差しと独特の意識のもち方によって、 バリアのようにもうひとつの世界を作り出しているようだ。 (中略) お団子あたまの少女たちの場合には、彼女たちがまだ子供であること、また その意識が現実の職業的なモラルによって支えられたものではないことから 夢と孤独に充ちた「もうひとつの時間」のオーラはいっそう鮮やかなものに みえていた。 踊っているから、ホームに立っているときもうつくしい。踊ることをやめれば、 その魔法は解けるのだろう。 歌をよむひとの 鋭い観察と テキスト化に驚いてしまう。 少女たちに限らない。 おとなになって、 バレエにうちこんで いるひとたちもそうだと思う。 でも少しだけ違う。 おそらく、「そうありたい、 そうあってみたい自分の ある種の孤独と充足の 『もうひとつの時間』への 愛おしみが 語らずとにじみ出て、醸し出す」 つまり、shereにいる。 私は、そういうひとたちを 尊敬していて、 自分もそうなれたらいいなと 常に思いながら 今日もニットや着替えに 膨らんだバッグを よいしょと担いで 寒空をうきうきと 出かけていくのだった。 My Tumblr (おもにバレエの画像blogです)
by windtalker2008
| 2014-12-29 08:36
| 徒然
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