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2013年 04月 28日
ショッキングでリリカルで
80年代に日の出の勢いの ギエムをアメリカのケーブルTV Art&Entertainmentが特集した 画像で観たとき とんでもないバレリーナが 登場したと思いました。 彼女の足は天を切り裂き 男性のサポートも邪魔に感じるくらいの テクニックの堅固さで 今までのクラシックの作品を踊る バレリーナの表現を 一気に塗り替えて「現代」を踊る ひとつの規範を打ち立てました。 舞台評では、「優美さに欠ける」 「マスキュリンすぎて、アスリートみたいだ」 「オーバーエクステンションが見苦しい」と 酷評もされました。 ギエムの踊りは「オーロラ」「オデット」を踊るギエムではなく 「ギエムが踊る」オーロラ、オデットに 逆転するに近しいものがありました。 でも観客は、この革命的なバレリーナを 愛し、21世紀の幕を開けたのは 彼女だという確信の喝采を送りました。 私もそのひとりです。 誰もがなしえなかったことを 闘い、実現させる 彼女の踊りのように しなやかで、力強い 舞台人生。 それから彼女がポアントを 脱ぐ頃には どのバレリーナも ア・ラ・スゴンドは「11時」 アラベスク・パンシェは「6時」 (実際にリハーサルで、11 o'clock, 6 o'clock と 普通に呼ばれているそうです)が 世界標準になっていました。 同じころ、とてもショッキングな 『ジゼル』に出遭いました。 残念ですが、ほんものの舞台は 観たことがありません。 マッツ・エクです。 ジゼルを失恋の痛手で 心を病んだ女性に置き換え 精神病院の拘束着を連想させる 白い衣装で踊られるジゼルの読み替え、 彼の作り出すダンスの語彙に コンテンポラリーに興味を覚える 最初のきっかけにもなりました。 クラシックの作品を大胆に 読み替える試みは、それから マーク・モリス、ベジャールや マシュー・ボーンの数々の作品の さきがけとなったのではと思います。 そして、ふたりの本当の凄さを 垣間見ることができるデュエットが この作品「SMoke」 ポアントを脱いだギエムこそが 底知れない 表現の透明さで傑出した 真のとんでもないダンサーだと 理解しました。 知的さと人間臭さの 対極を行き交い 目をひとときも離せない ショッキングな、リリカルな作品で 12分すぎのソロは 美しくて唖然とします。 ダンサーのからだに きざまれる時の流れは 以前は「衰え」と表現されることが 普通でした。 ギエムはそれも変えていく 可能性があります。 彼女には不本意で、失礼な観客の 願いかもしれないけれど この先、さらに10年、20年と 踊り続けていってほしい。。。
by windtalker2008
| 2013-04-28 08:34
| バレエ雑記帳
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Comments(2)
Commented
by
amanatu
at 2013-04-29 09:00
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17分からの部分が好きです
すごい人なのですね~初めて知りました 四十代でもこのしなやかさ いいですね すこし分けてほしい~~
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Commented
by
windtalker2008 at 2013-04-29 10:34
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