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2012年 10月 25日
吉田都さんの舞台挨拶つきでした
何回か過去に作品を観た 映画館でのバレエの公演。 ワーナー・マイカル系の映画館で8作品が 今シーズン予定されています。 劇場では桟敷席などではオペラグラスでないと 観ることができない、ダンサーの細やかな表情も クローズアップで楽しめますし、 なんといってもつま先が見られる(つまさきフェチです)のが うれしいです。 ロイヤル・バレエ団は「ロイヤル・オペラ・ハウス・シネマ」 として、配信に力をいれているようです。 ホットドッグやポップコーンといっしょにカジュアルに 楽しめて、なおかつ臨場感いっぱいの迫力の 大画面をいろいろな観客に届け、ファン層の開拓を 目的にもしているのでしょう。 オペラハウスの席数には限りがありますし お手頃な値段で観られるのは大きなメリットですね。 英国で人気の演目「ラ・フィーユ・マルガルデ(リーズの結婚)」は 昨シーズン中継された日の 英国全土のボックスオフィスで売り上げが 3番人気になり、興業的にも成功しているようです。 生の舞台の素晴らしさまるごとそのままは 難しいのですが、シネマならではの見せ方の 工夫は随所に。 まず、幕が上がるぎりぎりまでのカーテンの 裏側を見せます。 アップするダンサーたちの動きも 興味深いです。一瞬、強く現実に引き戻される 瞬間でもあります。 また、幕間にリハーサルの画像や 出演者、関係者のインタビューを流し 世界各国から(25か国で実施)の観ている人の ツイートが画面に流れ、感動を共有。 今風の鑑賞方法ですね。 LIVEの当日、私が行った最寄の映画館は 吉田都さんが舞台挨拶ということで開演に先立ち ミニ・トーク・ショーもありました。 プレスの取材も入り、一般は撮影禁止。 (もっともOKにしたら、もう皆さん手に手に 携帯とデジカメで大変なさわぎだったかもw) 劇場側の準備不足で、マイクが一本しか使えなくて インタビュワーの長野由紀さんが ご苦労されていました(^-^; 都さん、カットワークとシースルーのとても すてきなフォーマルの黒のワンピースで登場。 立っても歩いても、絵になるお美しさでした。 白鳥の湖を踊るときのご自身の解釈について キャリアの初めから現在に至るまでの移り変わりを お話しされていました。 せっかくなので今日踊ったゼナイダとかつての プリンシパル同士、彼女の踊りについてどう思うとか ちょっと聞きたかったですね。 ということで! 念願のゼナイダ・ヤノウスキー&ネマイア・キッシュの ダウエル版白鳥の湖を堪能してきました。 一幕のパ・ド・トロワにユフィさん 男性は平野さん、蔵さん 大白鳥に小林さん、コールドには金子さん 日本ゆかりのダンサーたちが大活躍です。 私はローザンヌの頃からチェ・ユフィさんが好き。 ユフィさん、余裕のあるのびのびとした踊り。 むしろ抑え目にすら見えるコントロール。 若干はじけてもよさそうですが 本当にたおやかで、見事でした。 吉田都さんがトークショーで話していらしたことと ゼナイダの映像でのショート・インタビューで 共通していたことは「白鳥」とは コール・ドが支えるバレエであるという認識です。 吉田都さんは、王妃の侍女の 立ち役をしながら一番の特等席で 当時のいろいろなプリンシパルの 白鳥の美を見て学ぶ機会を得たこと、 コール・ドからそれこそ舞台上の ありとあらゆるこの作品の女性の役は ひととおりすべて踊ってきたことを 誇らしげに語りました。 ゼナイダも、「私も踊って実際に経験している。 この作品のコール・ドは本当にたいへんなのです。 作品のかなめです」と語っています。 ダウエル版では、ホワイト・ロッジの バレエ学校の生徒たちが こどもの白鳥としてコール・ドに混ざっている場面があり 一幕では小さいバリエーションを披露します。 とてもかわいらしかった。 ゼナイダは長身を活かした なおかつ繊細で抒情的なオデットでした。 彫りの深い美女で、 マイムの演技力も素晴らしく 長い手足が美しいです。 私の印象では ネマイアとの意思の伝えあいが 恋をする一組の男女としての綾となり、 白鳥に身をやつした呪われた女性と 王子の運命の出会いというより もっと人間的な熱さと心の通い合いを 感じました。 ネマイアはちょっと気の弱そうな 王子的ノーブルさとは一味違った 誠実な男性として感情の起伏を 踊りに込めていて 三幕は「人が良すぎて しっかりだまされました」という感じ。 ご本人が「本当に愛している人と以外は 絶対結婚したくないと信念を持っている男性」として 表現したかったとのこと。 対するゼナイダのオディールは 男性を籠絡する快感に身を委ねる 悪魔の手先の女性で、よくある目線ひたすら するどくおっかないだけの 妖しげ路線オディールとは全く違う個性。 ゼナイダとネマイアはお互いを尊敬しあい 一緒にPDDをつくっていく信頼感も 好もしいペアで、私はこの「白鳥」を 堪能できました。 もうひとつ特筆すべきは、オケで 聴きごたえありました。 日本のバレエ公演だと残念なことに 踊りの抒情と趣をそいでしまうような 素っ頓狂な金管、木管、不安定なストリングス ミスタッチだらけのピアノ演奏が 悲しいことにしばしばあるので。。。 当日のオケの熱演に お客さんも、ダンサーの踊りにはもちろん、オケピにも 万雷の拍手とブラボーを贈っていました。 さっそく、配信後のアップ。 リハーサルの様子です。 コール・ドの、熱演のご紹介もぜひ。 リハーサルの画像で、思わぬボーナス。 レッスン用CDを一枚もっている ロイヤルのバレエ・ピアニスト ポール・ストバート氏のコメントと、実際の演奏が聴けて これもうれしかったです。
by windtalker2008
| 2012-10-25 22:50
| バレエ雑記帳
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Comments(4)
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londonphoto at 2012-10-26 05:44
こんにちは。
このLive面白そうですね!会場では見えない&聞けないものがたくさんありそう。吉田都さんのお話なんてうらやましい限りです! ヤノウスキーとキッシュの舞台は、このLiveの収録日の数日前の公演を観に行きました。ヤノウスキーはオディールが絶好調で、とても生き生きとした魅力的な演技が印象的でした。これなら騙されてもいいなと・・・(笑) ちなみに白鳥の湖のコールドのお話、納得です。こんなこと書くと怒られそうですが、僕がロイヤルバレエの白鳥の湖で一番心を動かされるのは、最後の最後、オデットとジークフリートが命を絶ってから、白鳥たちがロットバルトをやっつけるシーンなのです。ここは何度見ても胸を打たれます。
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tsutsumi_t at 2012-10-26 07:15
こんにちは!
吉田都さんのトークイベント付きだなんて・・・!素敵すぎる!!うらやましいです。 日本人ダンサーたちの細かな芝居も楽しめましたね!平野さん、蔵さんがお二人揃って王子の友人役で出ていて、漫才のようで面白かったです(平野さんが酔っぱらって、蔵さんがそれを蹴っ飛ばすなんてシーンとか)。ユフィさんののびのびと柔らかな雰囲気、とても素敵でしたよね!
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windtalker2008 at 2012-10-27 16:47
> londonphotoさま
ヤノウスキーはこの日はバランスは良かったのですが、ピルエット系が 不安定で、数回ひやっとしましたが、オディールの魅惑の表情と最後に王子をおとしめて哄笑の場面など、ぞくぞくしてしまいました。 魅惑の表情に、美女は惡の華と咲くも美しい・・・なんて思いましたが(^-^; チケットがとれなかった場合、カジュアルに鑑賞できますのでおすすめかと! 舞台の上のダンサーが踊る俳優、女優という感じで物語をひっぱり説得力のある作品になっていました。ラストシーンはカタルシスですね。 次回はマノンを観たいとおもいます。
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windtalker2008 at 2012-10-27 16:55
> tsutsumi_tさま
都さんのおはなし、興味深くちょっと得をした気持ちになりました。平野さんたちのお芝居、くすくす♪ユフィさんのヴァリエーションは観ることができてうれしかったです! 私も鑑賞しながら、同じようにこの白鳥の物語の中の普遍性をつとに思いました。名作には、常かわらない、常に新鮮さを失わない何かを感じさせてくれるし、毎回発見させてくれるものと思いました。
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